コート内外での持続可能性への長期的な取り組みを再確認

イタリア・テニス・パデル連盟(FITP)は、気候週間を前に、スポーツ業界初のESGレポートを発表しました。このレポートは、2024年Nitto ATPファイナルズに関するもので、FITPが Enovation Consulting との協力で作成した環境、社会、ガバナンス(ESG)フレームワークに基づき、国際的なベストプラクティス(最も効果的・効率的だとされる成功事例)を導入し、持続可能性と責任あるガバナンスへの取り組みを示すことを目的としています。

FITPはイベント開催前に主要なステークホルダーと連携し、ESGフレームワークに沿った影響力のあるさまざまな取り組みを計画・実施しました。FITPとステークホルダーがともに協力をしながら活動したことで、最も素晴らしい成果を生み出すことができました。このレポートでは、2021年以降のFITPの持続可能性に関する取り組みのタイムラインや2024年Nitto ATP Finalsで実施された50件を超える既存のESGイニシアチブと新規イニシアチブの詳細を説明しています。また、今後の改善や比較の基礎になるカーボンフットプリント(排出された温室効果ガスの総量)の基準値、そして将来の Nitto ATPファイナルズに向けた FITP の目標について紹介しています。

2024年の Nitto ATPファイナルズは、これまで環境への配慮を優先してきた中で、初めてESGの3要素すべてを取り入れた大会となりました。業界のベストプラクティスに沿って、社会的およびガバナンス面での取り組みも実施され、その影響を測定するためのデータも収集されました。
実施された主な取り組みは次の通りです:

カーボンフットプリントは、GHGプロトコルおよびISO 20121国際基準に準拠し、あらゆる側面をしっかりと網羅した信頼性の高い正確な方法で算出されました。測定対象は、移動による排出、イベントの物流と輸送、エネルギー、調達した商品・サービス、運営で発生した廃棄物などです。
この基準値は、今後の取り組みがどれだけ効果があったかを見きわめるための基準として使われます。そして、次のようなことが明らかになりました:

このような状況の中でも、FITPは環境負荷を軽減するため、ファンの皆さんへの持続可能な交通手段(環境にやさしい交通手段)の推進、100%認証済み再生可能エネルギーの使用、地元産食品の優先使用など、さまざまな計画や取り組みを実施しました。

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