キャリア最高のシーズンを送ったアメリカのベン・シェルトンが、Nitto ATPファイナルズの出場権を初めて手にしました。今季は四大大会で２度目の準決勝進出を果たし、さらに自身初のATPマスターズ1000のタイトルを手にしました。

Nitto ATPファイナルズで、アメリカ勢２選手、シェルトンとテーラー・フリッツが出場権を獲得し、ブラッド・ドリューエット杯を争うことになるのは、2006年のジェームズ・ブレークとアンディ・ロディック以来となります。なお、その年はブレークが決勝まで進出しました。

今シーズンのシェルトンは、全豪オープンで準決勝に進出。準決勝では優勝したヤニク・シナーに惜しくも敗れましたが、シーズンの立ち上がりから勢いを見せました。

４月にはミュンヘンで決勝進出、６月には PIF ATPランキングでトップ10入りを果たしました。左利きのアメリカ人選手がトップ10入りを果たしたのは、1973年以降４人目で、これまでにジミー・コナーズ、ジョン・マッケンロー、ロスコ・タナーがこの記録に名を連ねています。

また、シェルトンは22歳で迎えたトロントでタイトルを手にし、ロディックが2004年に21歳でマイアミで優勝して以来となる、マスターズ1000で優勝した最も若いアメリカ人選手となりました。