イタリアのシナーがシーズン終盤の2つのビッグタイトルを獲得

ヤニク・シナーは日曜日、Nitto ATPファイナルズの決勝でカルロス・アルカラスを破り、「ビッグタイトル」争いでライバルに一歩近づきました。

イタリア出身のシナーは、イナルピ・アリーナで PIF ATP年末ランキング1位のアルカラスを倒し、シーズンを最高の形で締めくくりました。シナーは大会2連覇を達成、通算11度目の「ビッグタイトル」獲得です。「ビッグタイトル」とは、四大大会優勝、Nitto ATPファイナルズ優勝、ATPマスターズ1000優勝、そして、オリンピックのシングルス金メダル獲得を指します。

これでシナーは、ビッグタイトルの獲得数でアルカラスにあと3つまで迫りました。2人は今季、四大大会すべてと Nitto ATPファイナルズのタイトルを分け合いました。

4歳のシナーは、自国開催の Nitto ATPファイナルズを複数回制した史上3人目の選手にもなりました。アメリカのジョン・マッケンローはニューヨークで3回、ドイツのボリス・ベッカーはフランクフルトで2回、大会を制しています。

獲得ビッグタイトル数:アルカラス&シンナー

プレーヤー 四大大会

Nitto ATPファイナルズ

ATPマスターズ1000 合計 (平均)
カルロス・アルカラス 6/19 0/3 8/32 14/55 (3.9)
ヤニク・シナーr 4/24 2/4 5/36 11/64 (5.8)

シナーは、シーズン最終戦で連覇を達成した史上9人目の選手となりました。今世紀(2000年以降)にこの偉業を成し遂げたのは、レイトン・ヒューイット(2001–02)、ロジャー・フェデラー(2003–04、2006–07、2010–11)、ノバク・ジョコビッチ(2012–15、2022–23)の3人だけです。

Nitto ATPファイナルズは、シナーがアルカラスとの差を縮めた大会です。シナーは4度の出場で2度の優勝を果たしている一方、アルカラスは今なおこの権威ある大会の初優勝を追い続けています。

またシナーは、キャリアを通じて5.8大会に1度の割合でビッグタイトルを獲得しており、アンドレ・アガシの6.1大会に1度というペースを上回りました。これより高い割合でビッグタイトルを獲得しているのは、ジョコビッチ(3.3)、ラファエル・ナダル(3.5)、アルカラス(3.9)、フェデラー(4.4)、ピート・サンプラス(4.9)の5人だけです。

Nitto ATPファイナルズの2連覇を達成したシナーは、ロレックス パリ・マスターズとトリノでのファイナルズという2025年シーズン最後の2つのビッグタイトルを獲得してシーズンを締めくくりました。シナーは今年、全豪オープンとウィンブルドンでもビッグタイトルを手にしています。