ルードは土曜日夜の準決勝でシナーに挑む

金曜日の夜、トリノで行われた Nitto ATPファイナルズで、カスパー・ルードがアンドレイ・ルブレフを6-4、5-7、6-2で下し、自身3度目となる準決勝進出を果たしました。この対戦結果により、世界ランキング9位のルブレフの準決勝進出の望みは断ち切られました。

1セットを取れば準決勝進出が確定する状況で対戦に臨んだルードは、ジョン・ニューカムグループ1位のアレクサンダー・ズベレフとともに準決勝進出を決めました。そして、ラウンドロビンを2勝1敗で終えるべく、最終セットで見事なパフォーマンスを披露しました。

トリノの直前まで4連敗を喫していたルードですが、今週は見事な復活を見せ、カルロス・アルカラスとの対戦でも勝利を収めています。

「テニスは面白いですよね。ここ数週間と今週が何が違うのかはわからないです。ひとつ挙げるとすればサーブが本当に良くなっていることでしょうか。世界最高の選手たちと戦うのは難しいですが、挑戦者として気楽にプレーできるのはいいことです。最高のプレーを出さなければ負けるというプレッシャーがある中で戦うのは、刺激的でもあります」とルード。

試合内容については、「準決勝に進出するには1セット取れば十分だとわかっていたので、最初は少し緊張していました。でも最初のセットを取った時点で少しほっとして、最後のセットでは集中していいプレーができました」と振り返りました。

34本のウィナーを決めたルードは、正確なファーストサーブからのベースラインでのラリーで主導権を握りました。そして、1時間45分の激戦を制し、Lexus ATP Head2Head でのルブレフとの通算対戦成績を3勝5敗としました。

2021年に今大会初出場を果たしたルードは準決勝に進出、2022年大会では決勝まで進出し、ノバク・ジョコビッチに敗れました。ルードは、今大会ではベスト4入りし、土曜日のイブニングセッションで PIF ATPランキング1位のヤニク・シナーと対戦します。なお、アレクサンダー・ズベレフは、アフタヌーンセッションで、テーラー・フリッツと対戦することが決まりました。

ルードはシナーとの対戦成績では0勝2敗と負け越していますが、両者は2021年以降、対戦していません。

シナーとの対戦では自分には勝ち目がないと思いますかという質問に、ルードは、「間違いなくそう思う」と答えました。「今年、彼のプレーはずっと世界最高のレベルでした。地元でプレーしていますし、今大会は1セットも落としていません。彼は挑む価値がある選手だと思います。自分も全力を尽くします。彼は負けることを忘れてしまったようです。おそらく今年一番のタフな試合になると思いますが、準備はできています」と話しました。

一方、ルブレフは、今シーズンは43勝26敗の記録を残し、ATPマスターズ1000のマドリードでの優勝がハイライトとなりました。しかし、トリノではラウンドロビンでズベレフとアルカラスにも敗れており、0勝3敗の戦績で大会を終えました。