ラジーブ・ラム/ジョー・ソールズベリー組は、昨シーズンのNitto ATPファイナルズでは、優勝争いに絡む痛い思いを経験しました。あれから1年後の今週日曜日、第2シードの二人は、再び最終ハードルで倒れないように、ニコラ・メクティック/マテ・パビッチ組を破り、トリノでの無敗のチャンピオンに輝きました。

 

決勝で、アメリカ人とイギリス人のラム/ソールズベリーのペアが、最初のポイントから最後のポイントまで鋭く攻め続け、7-6(4), 6-4でクロアチア人を破り、北イタリアでのシーズンを華々しく終えました。

 

ソールズベリーは、英国人として初めてNitto ATPファイナルズのダブルス・タイトルを獲得し、ラムは、18人目のアメリカ人として栄冠を手に入れました。このペアは、Pepperstone ATPダブルス・ランキングで1,500ポイントを獲得し、無敗のチャンピオンとして、ダブルス史上最大の報酬である$930,300を手に入れました。

 

「僕らのベストマッチ、チームとしてのベストマッチのひとつに挙げられると思います。」とソールズベリー選手。「今週は、自分たちがやってきたことすべてを誇りに思います。タフな状況を二人で乗り越えてずっと一緒にやってきました。[私は]とても幸せです、私は我々が優勝を達成したとは信じられません。

 

「なんて言っていいかわかりません。でも、それがしなければならないことだと思いますし、だからこそ僕のパートナーは最高の選手の一人です。彼は大事な瞬間のためにベストを尽くすんです。私は自分たちのチームをとても誇りに思います。」とラム。

 

昨年の決勝で、ピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マユ組に敗れたラム/ソールズベリー組は、これでチームとして9つのツアーレベルのタイトルを獲得しています。今シーズンはモンテカルロとシンシナティでATPマスターズ1000のタイトルを獲得し、USオープンでは3個目のグランドスラム・トロフィーを掲げ、年間37勝14敗という好成績を残しています。

 

85分間に渡る勝利で、メクチッ/パビッチに対するATP対戦戦績を3勝4敗とし、昨年のトリノでの準決勝で第4シードを破っています。

 

第1セットでは両者ともサーブが好調で、リターンでのチャンスは限られタイブレークにもつれ込みました。このセット唯一のブレークポイントを1-1でしのいだラムとソールズベリーはタイブレークでもリターンでの厚みを増し、オーバーヘッドでボレーやスマッシュを決めて優位に試合を進めました。

 

第2セットではパヴィッチの2つのダブルフォルトからブレークに成功しさらに主導権を握りました。そこから、ラム/ソールズベリー組は、サービス・ゲームで競り合い、最初のデリバリーの後の84% (16/19)のポイントを獲得して、感動的な勝利を収めました。

 

「あまり深く考えていませんでした。」と、シーズン・フィナーレで初のイギリス人チャンピオンとなったことについてソールズベリー話しています。「もちろん、達成できたことは嬉しいことです。でも、それは私たちチーム、私たち2人、そして私たちを支えてくれるすべての人のおかげです。多くの人が僕らを支えてくれました。チームとしての努力の賜物ですし、今週はすべてがうまくいきましたから本当にうれしいです。」

 

ラムは、スタン・スミス、アーサー・アッシュ、ジョン・マッケンロー、ピーター・フレミング、ボブ・ブライアン、マイク・ブライアンに続く、この年末のイベントでダブルスのタイトルを獲得した18人目のアメリカ人となりました。

 

アメリカ人チャンピオンのリストに加わることについて尋ねると、「確かに、かなりクールなことですね。」とラム答えました。「多くの偉大なアメリカ人ダブルスプレーヤーが、この大会で優勝しています。彼らと一緒にトロフィーを掲げることができたのは、とても光栄なことです。」と話しました。

 

メクティッチ/パビッチは、トリノで今年6個目のツアータイトルを狙っていました。彼らはローマでのATPマスターズ1000イベント、ジュネーブ、ロンドンのクイーンズクラブ、イーストボーン、アスタナでもトロフィーを掲げています。

 

メクティッチは020年にウェスリー・クールホフと共に優勝して以来、2度目のNitto ATPファイナルズの栄冠を目指していたました。

「ラジーヴとジョーにおめでとう言いたいです。」とメクティッチはトロフィーセレモニーで言いました。「今日は本当に良かったですね。おめでとう、そしてこの瞬間を楽しんでください。それから、マテと我々のボックス全体に感謝したいと思います。我々は素晴らしい1週間を過ごすことができました。」と締めくくりました。