シーズン最終戦への出場権獲得争いを振り返る

2024年の Nitto ATP ファイナルズのシングルス出場選手が出揃いました。ノバク・ジョコビッチはけがのために欠場、シングルスの最終3枠には、カスパー・ルード、アレックス・デミノー、アンドレイ・ルブレフが確定しました。今大会は11月10日から17日までトリノのイナルピ・アリーナで開催されます。

ルード、デミノー、ルブレフは、すでに出場権を獲得しているヤニク・シナー、アレクサンダー・ズベレフ、カルロス・アルカラス、ダニル・メドベージェフ、テーラー・フリッツとともにシーズン最終戦を戦います。

ノルウェーのルードは、今大会でキャリア最高の成績を収めてから2年ぶりの出場となります。2022年の Nitto ATP ファイナルズで決勝に進出したルードは、これが3度目の出場権獲得です。

デミノーは、Nitto ATP ファイナルズの出場権を初めて獲得しました。シングルスに出場するオーストラリア勢としては、PIF ATP ランキング元1位、2004年大会で決勝に進出したレイトン・ヒューイット以来の出場となります。

ルブレフは5年連続で Nitto ATP ファイナルズ出場権を獲得しました。ロンドンで最後に開催された2020年大会から、3度目のトリノ開催となった2023年まで、これまでに4度出場しています。

今年の Nitto ATP ファイナルズの賞金総額は1525万ドルで、シングルスで1試合も負けずに優勝した選手は、男子ツアーで最も高額な優勝賞金である480万ドルを獲得できるチャンスがあります。

ATP会長のアンドレア・ガウデンツィは「2024年の Nitto ATP ファイナルズで、シーズン最後のタイトルをかけて戦う権利を獲得したすべての選手に、心からお祝いを申し上げます。1年を通じて素晴らしい成績を残してきたテニス界のトップ選手たちがトリノに集結し、見応えのある対戦が繰り広げられるでしょう。男子ツアー最大の優勝賞金と、スポーツ界で最も権威のあるタイトルの1つが懸かったこの大会は、シーズンを締めくくるに相応しい最高の舞台です」と話しています。

出場する8人の選手は全員、過去に PIF Next Gen ATP ファイナルズの出場権を獲得した経験があります。シナーは2019年覇者、アルカラスは2021年覇者です。また、デミノーは2018年と2019年の2度決勝に進出、ルブレフは2017年に決勝に進出しました。また、シングルス出場選手8名全員が20代となったのは、2010年以来です。

メドベージェフとズベレフは、Nitto ATP ファイナルズで優勝した経験があります。メドベージェフはロンドンで開催された最後の年、2020年に優勝し、ズベレフは2018年と2021年に優勝しました。

シナー、アルカラス、メドベージェフは、PIF ATP ランキングで1位に輝いています。シナーはすでに PIF ATP 年末ランキング1位が確定しており、イタリア勢としては初めての偉業達成となりました。

ダブルスの出場選手も決定しました。マルセロ・アレバロ / マテ・パビッチ組、マルセル・グラノリェルス / オラシオ・セバジョス組、シモーネ・ボレリ / アンドレア・ババソリ組、マックス・パーセル / ジョーダン・トンプソン組、ウェスリー・コールホフ / ニコラ・メクティッチ組、ロハン・ボパンナ / マシュー・エブデン組、ケビン・クラビーツ / ティム・プッツ組、ハリ・ヘリオバーラ / ヘンリー・パッテン組が、イナルピ・アリーナでタイトルを競います。

ドローセレモニー
Nitto ATP ファイナルズは、今年、トリノでの4度目の開催となります。ドロー抽選のセレモニーは、11月7日(木)午後12時45分(中央ヨーロッパ時間)に、大会開催前の記者会見に続いて行われる予定です。

PIF ATP ランキングで1位となった選手、そしてテニス史上最も素晴らしい成績を残したダブルスチームに敬意を表し、今年のNitto ATP ファイナルズのシングルスグループ名は「イリ・ナスターゼ・グループ」と「ジョン・ニューカム・グループ」、ダブルスグループ名は「ボブ・ブライアン・グループ」と「マイク・ブライアン・グループ」と名付けられました。