ATPTour.comが、シナーのファンにインタビュー

火曜日の夜、Nitto ATPファイナルズの会場となったイナルピ・アリーナでは、イタリアのスター、ヤニク・シナーがトリノの試合コートに登場するとあって、ファンの熱気は最高潮に達しました。

地元の人気選手であるシナーは、けがのためローマ大会を欠場した後、今シーズン初めてイタリアでプレーしています。当然ながら、シナーのファンクラブ「カロタボーイズ」も会場に駆けつけ、彼のプレーを見守りました。この夜、シナーはテーラー・フリッツと対戦します。

「ヤニクが今年初めてイタリアでプレーするので、私たちはとても興奮しています。。イタリアの観客の前でプレーする彼を見るのが楽しみです」と語るのは、カロタボーイズのメンバーで、今年、ヤニクを追いかけて世界中を旅してきたアレッサンドロ・デドミニックさん。「今年はヤニクの年です。本当に信じられません。グランドスラム大会で2つのタイトルを獲得し、世界ランキング1位にもなりました。彼にはここでの優勝のチャンスが大いにあります。インドアのコンディションは彼に向いていますし、初戦でも素晴らしいプレーを見せました。タイトルを勝ち取る絶好のチャンスだと思います」

カロタボーイズは、ニンジンのコスチュームでトーナメントに現れることで、テニス界で有名になりました。このパフォーマンスは、4年前のウィーン大会で、シナーが試合中のチェンジオーバーで丸ごとのニンジンをかじっていたことから始まりました。シナー本人も以前、「カロタボーイズの方が僕より有名だ」と冗談を言っていたほどです。

昨年、シナーはトリノで決勝に進出しました。それから12か月後の今年、彼はPIF ATPランキングで世界1位となり、2024年には全豪オープンと全米オープンの2つのグランドスラムタイトルを獲得し、ここに戻ってきました。

イタリアのテニスファン、アレッサンドロ・ビアンチェットさんは、2023年のモンテカルロでシナーがホルガ・ルーネに敗れた試合を振り返り、それがシナーの成長のターニングポイントだったと考えています。

「昨年のモンテカルロと、ここトリノでのツアー最終戦で彼の試合を観戦しました。モンテカルロでルーネに敗れたときの彼の姿が思い出されます。あの試合が転機だったと思います。ルーネとの試合が、彼がトップに上り詰めるきっかけとなったのだと思います」とビアンチェットさんは話しています

もう一人のイタリア人、ダビデ・カッラーラさんは、シナーが育ったボルツァーノに住んでいます。カッラーラさんは、シナーがイタリアの若者に与えた影響について次のように強調しました。

「私はヤニクが育ったボルツァーノ出身です。ボルツァーノ出身の世界ランキング1位の選手がいることを、私たちはとても誇りに思っています。今、テニスを始めたい、ヤニックのようになりたいという若者が驚くほど増えています。これはイタリアのテニスにとって非常に重要なことです。

彼を初めて見たのは、彼が16歳のときでした。イタリアの大会でワイルドカードで出場していて、とても若かったのですが、すでにメンタル面では非常に成熟していました。彼の心構えはその時点で完成されていたと思います」

Jannik Sinner fans
Davide Carrara, first from left, and Alessandro Bianchet, fourth from left, with friends in Turin

ホアン・リバデネイラさんは、息子のホセさんと共にエクアドルから北イタリアまで観戦に訪れました。彼らはこれまでの体験をとても楽しんでおり、火曜日にイリ・ナスターゼ・グループでシナーがフリッツと対戦する試合を観るのを楽しみにしています。

「ここに来るのは初めてです。世界トップ8の選手たちが集まる場所にいることはとても特別なことです。これまでの全試合を観戦しており、1週間通してここに滞在する予定です。雰囲気は素晴らしく、とてもよくオーガナイズされていて、会場も素晴らしいですね」とリバデネイラさん。

「シナーは僕の一番好きな選手です」と息子のホセさんは続けました。「彼はここでの優勝候補で、最高のプレーをします。世界一の選手で、彼のゲームには隙がありません。もし彼が良いプレーをすれば、対抗できるのはカルロス(アルカラス)だけだと思います」

Jannik Sinner fans
Juan Ribadeneira, first from left, with his son Juan, third from left, and father.