アメリカのテイラー・フリッツが最高のシーズンを振り返り、グループ内のライバルとの戦いに意気込み

2024年シーズンを通して輝かしい活躍を見せてきたテイラー・フリッツは、目前に迫った Nitto ATPファイナルズで、このシーズンを華々しく締めくくりたいと思っています。

2022年のNitto ATPファイナルズで準決勝に進出した経験を持つフリッツは、その年に得た教訓を生かし、「チャンピオンの中のチャンピオン」になることを目指します。

27歳のフリッツは、今シーズン、どのサーフェスでも一貫して高いレベルを維持しており、その実力は証明済みです。

「トッププレーヤーになりたいなら、大きな大会で最高のテニスをする必要があると思っています。ですから、今年それを達成できたことは大きな前進でした」とフリッツは2024年シーズンを振り返っています。

「今年、私が大きな目標としていたのは、グランドスラムで最高のパフォーマンスをすることでした。これまでは、年間を通してグランドスラムで良い結果を残せたのは1回だけで、それ以外はあまり良い結果ではありませんでした」

フリッツは、アメリカ勢としてアンディ・ロディック以来の Nitto ATPファイナルズのシングルスに複数回出場した選手となりました。イリ・ナスターゼ・グループに入ったフリッツは、ヤニク・シナー、ダニル・メドベージェフ、アレックス・デミノーと対戦する予定です。

全米オープンの決勝に進出したフリッツと、2020年 Nitto ATPファイナルズの覇者メドベージェフは、日曜日にトリノでシングルスの初戦に臨みます。

「この大会は明らかに他のどの大会とも違います。必ず3試合プレーできることが保証されています。初戦で負けてもグループリーグを突破できる可能性があります。試合に負けたとしても、次の試合に備えて準備しなければならないので、試合後はまるで勝ったかのようにすべてをこなさなければなりません。その点は本当に素晴らしいです」とフリッツは話しています。

「それに、いきなり初戦からトッププレーヤーと対戦するので、最初からベストのプレーができるよう、準備を整えておかなくてはなりません」

フリッツとメドベージェフの初戦は、Lexus ATP Head2Head での2度目の対戦となります。

「ダニルは本当にタフな対戦相手です。独特なプレースタイルの選手で、試合のスピードを大幅に落としてきます。彼はスピンを多用しないので、自分でペースを作らなければなりません。彼は試合のペースを遅くするのが非常に上手いです」とフリッツは話します。

また、フリッツは、地元のヒーローであるシナーとも対戦します。全米オープン決勝では、フリッツの地元での四大大会の優勝をシナーが阻みました。

「彼はとても安定したプレーをしています。最も印象的なのは、彼が悪い試合を全くしないことです。今年は本当に安定していて、ベースラインから非常に攻撃的なプレーをします。彼を追い込むのは難しく、コーナーからも攻撃的なショットを放ってきます。サーブも大幅に改善されて、とても良くなりました」とフリッツはシナーについて話しました。

今シーズン、49勝21敗という好成績を誇るフリッツは、デミノーのレベルの高さについても触れ、彼が初めて Nitto ATPファイナルズへの出場を果たしたのも驚くことではないとコメントしています。

「今年のユナイテッドカップの第2試合でデミノーと対戦しましたが、私がこれまで対戦した中で最高レベルのテニスだったと思います」とフリッツは締めくくりました。