8位のメンシクはシーズン最終戦初出場を目指す

ジャック・ドレーパーとカスパー・ルードは、マドリード・オープンでの活躍により、PIF ATPライブレース・トゥ・トリノで大きな存在感を示しました。

この大会の決勝戦での両者の好成績により、ライブレースのランキング上位の顔ぶれは、大会前の状況と比べ大きく様変わりしました。 日曜日の決勝では、フルセットにおよぶ接戦の末、ルードがドレーパーを下しタイトルを手にしました。

ドレーパーは、この決勝進出により、4位から2位に浮上。アレクサンダー・ズベレフとヤニク・シナーを追い抜きました。ドレーパーはこれまで Nitto ATPファイナルズに出場したことがなく、まだシーズン序盤ではあるものの、首位のカルロス・アルカラスとのポイント差をわずか450ポイントとしています。

PIF ATPライブレース・トゥ・トリノ

プレーヤー ポイント
1) カルロス・アルカラス 2,740
2) ジャック・ドレーパー 2,290
3) アレクサンダー・ズベレフ 2,275
4) ヤニク・シナー 2,000
5) カスパー・ルード 1,825
6) アレックス・デミノー 1,685
7) ノバク・ジョコビッチ 1,530
8) ヤクブ・メンシク 1,530

最も大きく順位を上げたのは、マドリード・オープン開幕時にライブレースで24位だったルードです。ルードは、マドリードで2月初旬のダラス以来の決勝進出を果たし、自身初のATPマスターズ1000でのタイトルを手にしました。そして、1,000ポイントを獲得し、ランキングを19位上げ、5位に浮上しました。

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26歳のルードにとって、この躍進は大きな意味を持ちます。過去4年間で3回、Nitto ATPファイナルズに出場していいるルードは、今回のマドリードでの優勝により、出場権獲得圏外だった625ポイントから急浮上、現在は8位のヤクブ・メンシクに295ポイント差をつけるまでになりました。

ドレーパーと同様に、ランキング8位のメンシクもシーズン最終戦初出場を狙います。ミュンヘンでの1回戦敗退から立ち直ったメンシクは、マドリードでは準々決勝に進出し、トリノの出場権獲得争いに名を連ねています。

9位のフランシスコ・セルンドロも、マドリードのカハ・マヒカで準決勝に進出し、出場権獲得争いに近づいています。アルゼンチンのセルンドロは、チェコのメンシクとの準々決勝で勝利を収め、現在はメンシクとのポイント差を15にまで縮めました。セルンドロもまた、Nitto ATPファイナルズ初出場を目指しています。

一方、内転筋の負傷でマドリードを欠場したアルカラスは、依然として450ポイントのリードで首位に立っています。アルカラスは Nitto ATPファイナルズの出場権獲得だけでなく、PIF 年末最終ランキング1位の座を目指します。

全豪オープン優勝後、ツアーを離れていたイタリアのヤニク・シナーは、イタリア国際でツアーに復帰予定です。現在、ライブレースで4位につけているシナー。早期に試合勘を取り戻し、順位をさらに固めたいところです。