スペインの19歳、アルカラスが10代選手初の快挙を達成

火曜日の夜、ラファエル・ナダルが Nitto ATPファイナルズで準決勝の争いから脱落したとき、歴史が刻まれました。スペインの19歳、カルロス・アルカラスが、Pepperstone ATP 年末ランキングで、史上最年少での1位になることが決まりました。10代の選手がこの偉業を達成するのは初めての記録です(1973年以降)。

2022年はじめに世界ランキング32位だったアルカラスは、今季、急成長を遂げ、9月12日付けのランキングで男子テニス界の頂点に立ちました。これは、50回を迎える Pepperstone ATP 年末ランキング1位への大きなジャンプとなりました。

これまでのATP 年末ランキング1位の最年少記録は、2001年にレイトン・ヒューイットが記録した20歳275日でした。アルカラスは、今季最後のATPチャレンジャー大会後の12月5日に発表される、2022年の年末ランキングで、19歳214日で1位になります。

アルカラスは史上18人目の ATP 年末ランキング1位を獲得した選手となります。ビッグ4のノバク・ジョコビッチ(7度)、ロジャー・フェデラー(5度)、ナダル(5度)、アンディ・マレー(1度)以外では、2003年のアンディ・ロディック以来の記録です。また、スペイン人選手として年末1位を獲得するのは、ナダル(2008年、2010年、2013年、2017年、2019年)以来です。

2021年の Intesa Sanpaolo Next Gen ATP ファイナルズを制したアルカラスは、今年、リオ・オープンで ATP500 シリーズでの史上最年少チャンピオン(2009年以降)となり話題になりました。また、マイアミでは ATP マスターズ1000で初優勝を手にしました。

2022年のアルカラスは、マスターズ1000で2度優勝(マイアミとマドリード)、ツアー通算5度の優勝を果たし、男子テニス界をリードしてきました。マドリードでは、ナダル、ジョコビッチ、そして当時世界3位のアレクサンダー・ズベレフに連勝し、栄冠に輝きました。

アルカラスにとって、もっとも大きなタイトルは全米オープンでした。全米オープンでは、1990年に19歳のピート・サンプラスが優勝して以来の男子シングルス最年少優勝者となりました。また、四大大会の記録では、2005年に全仏オープンで優勝した19歳のナダル以来の、最年少優勝記録を更新しました。

また、アルカラスは、トップ10プレーヤーとの対戦14試合で9勝を挙げるなど、今季は57勝13敗という成績を収めています。