スペインのアルカラスが2度目の年末世界1位を狙う

全米オープンで優勝したカルロス・アルカラスが、2度目の PIF ATP年末世界ランキング1位獲得に向け、絶好の位置につけています。

フラッシング・メドウズでトロフィーを掲げたアルカラスは、世界ランキング1位を奪還だけでなく、シーズン最終戦へのレースランキング、「PIF ATP Live Race To Turin」で首位を独走しています。このランキングはシーズンを通した成績を反映し、年末1位争いの指標となります。

PIF ATP Live Race To Turin

プレーヤー ポイント
1) カルロス・アルカラス 10,540
2) ヤニク・シナー 7,950
3) ノバク・ジョコビッチ 4,180
4) アレクサンダー・ズベレフ 4,180
5) ベン・シェルトン 3,710
6) テーラー・フリッツ 3,465
7) アレックス・デミノー 3,145
8) ロレンツォ・ムゼッティ 3,070

現在アルカラスは「PIF ATP Live Race To Turin」で2位のヤニク・シナーと2590ポイント差をつけており、3位以下の選手とは、6000ポイント以上離れています。

全米オープンの決勝戦は、シナーにとって、「PIF ATP Live Race To Turin」のアルカラスとのポイント差をつめる絶好のチャンスでした。もしシナーが勝利していれば、1400ポイントの差が埋まる可能性がありましたが、結局、アルカラスが優位に立つ結果となりました。

残りのシーズンで多くのポイントを獲得できる大会は、ATPマスターズ1000の上海とパリ、そして Nitto ATPファイナルズです。アルカラスは2022年以来の年末世界ランキング1位を目指します。

年末世界1位を複数回獲得した選手はこれまで10人しかおらず、アルカラスはラファエル・ナダル(5度)に次ぐスペイン人2人目の快挙を狙います。なお、アルカラスとシナーはすでに今年のNitto ATPファイナルズの出場権を獲得しています。

5位のベン・シェルトン、8位のロレンツォ・ムゼッティはNitto ATPファイナルズ初出場を目指しています。ムゼッティは9位のジャック・ドレーパーに80ポイント差でリードしていますが、ドレーパーは腕のけがのため今季残りの大会を欠場すると発表しました。

10位につけているのは、フェリックス・オジェアリアシムで、ムゼッティとの差は365ポイントです。全米オープンで準決勝進出と今季最高の成績を残したオジェアリアシムは、シーズン終盤に調子を上げてくる選手です。Nitto ATPファイナルズには2022年に出場しています。