アルカラス、トリノの初戦でズベレフに敗れる

Pepperstone ATPランキング2位、スペインのカルロス・アルカラスは初戦で敗れましたが、優勝する可能性はまだあります。チーム戦のデビスカップなどと同様に、今大会は初戦で敗れても次のチャンスがあります。アルカラスはホテルに戻り、次の対戦に向けて新たに気持ちを高めなければなりません。

アレクサンダー・ズベレフに敗れたアルカラスは、準決勝進出の可能性を信じて水曜日にコートに戻ります。

「アレックス、勝利おめでとう! この大会はいろいろな意味で変わっていて、そのひとつが初戦で負けても準決勝に進めるということです。水曜日にベストを尽くします!」とアルカラスは自身のインスタグラムに投稿しました。

一般的なATPツアーの大会では、試合で敗れるとその大会から去ることになりますが、Nitto ATPファイナルズのグループステージでは、劣勢な状況から挽回することができます。初戦で敗れた選手が準決勝に進出した例はたくさんあります。例えば、2009年のニコライ・ダビデンコ。この大会は2005年から2008年まで上海で開催され、2009年からロンドンのO2アリーナに会場を移して開催されました。その年の初日、ダビデンコはノバク・ジョコビッチに敗れましたが、その後、グループステージでラファエル・ナダルとロビン・ソダーリングに勝利し、決勝トーナメントに進出。準決勝でロジャー・フェデラーを、決勝ではフアン・マルティン・デル・ポトロを破り、タイトルを手にしました。

「この大会は、負けても次の対戦がある唯一の大会です。私にはまだレベルアップを続けてグループリーグを突破するチャンスがあります。明日は今日うまくいかなかったことをすべて改善するために練習します」とアルカラス。

「コートがとても速いとはいえ、もっと安定したプレーが必要でした。セカンドセットの終わりとファイナルセットの出だしで、すぐにアウトしてしまったことが3〜4回ありました。みんなそれぞれのプレースタイルがありますが、そうなってはいけません。例えばノバクはそうなることはありません。ズベレフ戦での私のプレーは安定性に欠けていました」。