アルカラスがシナーとの年末世界1位争いでリードを広げる

日曜日、カルロス・アルカラスが HSBC 選手権でタイトルを獲得、PIF ATP 年末ランキング争いで、ヤニク・シナーとのリードをさらに広げました。
アルカラスとシナーは、今週、ともに ATP500大会に出場しました。ドイツ・ハレで開催されたテラ・ウォルトマン・オープンに出場したイタリアのシナーは、この大会で優勝したアレクサンダー・ブブリクに2回戦で敗退。この結果、年末ランキングのトップ争いは、ライバルのアルカラスに有利な展開となりました。
アルカラスはこのチャンスをしっかりと活かし、PIF ATP ライブレース・トゥ・トリノでのリードを 1,790 ポイントから 2,240 ポイントに広げました。ライブレースは、年末ランキング 1 位争いの状況を示す指標となります。
PIF ATP ライブ・レース・トゥ・トリノ (2025年6月22日付)
プレーヤー | ポイント |
1) カルロス・アルカラス | 6,240 |
2) ヤニク・シナー | 4,000 |
3) アレクサンダー・ズベレフ | 3,270 |
4) ジャック・ドレーパー | 2,890 |
5) ロレンツォ・ムゼッティ | 2,600 |
6) ノバク・ジョコビッチ | 2,580 |
7) カスパー・ルード | 2,075 |
8) トミー・ポール | 1,900 |
E全仏オープン決勝戦前のアルカラスとシナーは、アルカラスが1,090ポイント差でリードしていました。シナーが優勝すれば、その差は390ポイントにまで縮まる可能性がありましたが、結果的にアルカラスがウィンブルドンに向けて大きくリードを築く形となりました。なお、もし、アルカラスがウィンブルドンで初戦敗退を喫し、シナーが優勝した場合でも、アルカラスはライブレースでの首位を維持します。
アルカラスは2022年に、シナーは昨年 PIF ATP 年末ランキングで1位を獲得しており、今シーズンも両者がその座を争う構図となっています。しかし、シーズンはまだ中盤です。
ハレの準決勝で、ダニル・メドベージェフに敗れたアレクサンダー・ズベレフは、3,270 ポイントで3位につけています。メドベージェフはATP500のこの大会で330ポイントを獲得し、ライブレースで14位に浮上しました。2020年の Nitto ATPファイナルズを制しているメドベージェフは、Infosys ATP Win/Loss Index で19勝12敗と今季はやや苦戦していますが、7年連続でのシーズン最終戦出場を目指しています。
クイーンズ・クラブ決勝戦ハイライト:アルカラス vs. レヘチカ
ライブレースのトップ8は、4位がジャック・ドレーパー(クイーンズクラブで準決勝に進出)、5位がロレンツォ・ムゼッティ、6位がノバク・ジョコビッチ、7位がカスパー・ルード、8位がトミー・ポールといったの顔ぶれです。
このうち、ドレーパー、ムゼッティ、ポールは Nitto ATPファイナルズ初出場を目指します。ルードは膝のけがのため、今週末のウィンブルドンを欠場すると発表しました。
また、ポールは今週開催されるレクサス・イーストボーン・オープンに出場しており、このATP250大会でタイトルを獲得すればルードを抜いて7位に浮上する可能性があります。