アルカラスがライブレースでリードを広げる。年末ランキング1位争いも激化

カルロス・アルカラスは日曜日に全仏オープンのタイトルを獲得し、PIF ATPライブレース・トゥ・トリノでのリードをさらに広げました。この勝利により、アルカラスはシーズン後半に向けて PIF ATP年末最終ランキング1位の争いで有利な立場に立ちました。
全仏オープン決勝では、イタリアのスター選手、ヤニク・シナーとの対戦に臨んだアルカラス。この時点での両選手のライブレースのポイントは、アルカラスが1,090ポイント差でリードしているという状況でした。そして、アルカラスはチャンピオンシップポイントを3本凌いでタイトルを獲得。 この勝利が年末最終ランキングの1位争いにおいて大きな分岐点になる可能性があります。
PIF ATPライブレース・トゥ・トリノ (全仏オープン後の順位)
選手 | ポイント |
1) カルロス・アルカラス | 5,740 |
2) ヤニク・シナー | 3,950 |
3) アレクサンダー・ズベレフ | 2,925 |
4) ジャック・ドレーパー | 2,690 |
5) ロレンツォ・ムゼッティ | 2,600 |
6) ノバク・ジョコビッチ | 2,580 |
7) カスパー・ルード | 2,075 |
8) トミー・ポール | 1,900 |
もしシナーが1度でもチャンスをものにしていれば、順位表の状況は大きく異なっていました。アルカラスが敗れていた場合、アルカラスは5,040ポイントで、シナーは4,650ポイントとなり、その差はわずか390ポイントとなっていました。
しかし、実際には、アルカラスがグラスコートシーズンに向けてより大きなリードを得るという結果になりました。ただし、ATPツアーでは状況は急速に変化する可能性があり、 Infosys ATP Win/Loss Index で過去50試合で47勝を挙げているシナーが、ライバルに迫る可能性も十分にあります。Lexus ATP Head2Head では、アルカラスは今回の勝利でシナーとの対戦成績を8勝4敗としています。
シーズンはまだ半分以上残っており、PIF ATP年末最終ランキングで、2022年の1位アルカラスと、昨年1位のシナーによるトップ争いの行方から目が離せません。ライブレースランキングは、その年のこれまでの順位を示すものですが、年末最終ランキング1位争いの指標としても良い目安となります。
アルカラスとシナーは、Nitto ATP ファイナルズ出場権獲得に向けて、いずれも絶好のポジションにつけています。3位のアレクサンダー・ズベレフ(2,925 ポイント)から8位のトミー・ポール(1,900 ポイント)までは、わずか1,025ポイントの差です。
4位のジャック・ドレイパー(2,690ポイント)、5位のロレンツォ・ムゼッティ(2,600ポイント)、そして8位のトミー・ポールは、Nitto ATPファイナルズ初出場を狙います。そのほか、11位のベン・シェルトン(1,710ポイント)、12位のヤクブ・メンシク(1,680ポイント)、13位のフランシスコ・セルンドロ(1,675ポイント)、14位のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(1,470ポイント)らが、出場権獲得圏内を目指し、グラスコートシーズンに臨みます。
今年の Nitto ATPファイナルズは、11月9日から16日までイタリア・トリノのイナルピ・アリーナで開催されます。