パリで優勝したアルカラスがトップとの差を縮める

カルロス・アルカラスは、PIF ATPライブレース7位という順位で全仏オープンに臨みました。スペインのアルカラスは、11月10日から17日にトリノで開催される今年の Nitto ATP ファイナルズの出場権獲得圏内にいましたが、ランキングの上位ではありませんでした。

21歳のアルカラスは、ローラン・ギャロスで優勝し、この2週間でその状況を一変させました。現在、アルカラスはライブレースで3位につけており、日曜日の決勝で破ったアレクサンダー・ズベレフとの差を500ポイント以内としています。

PIF ATP ライブレース

プレーヤー ポイント
1) ヤニク・シナー 5,300
2) アレクサンダー・ズベレフ 4,385
3) カルロス・アルカラス 3,900
4) キャスパー・ルード 3,435
5) ダニル・メドベージェフ 3,150
6) ステファノス・チチパス 2,465
7) アレックス・デミノー 2,255
8) アンドレイ・ルブレフ 2,220

アルカラスは、3年連続でシーズン最終戦の出場権を獲得できる好位置にいます(2022年はけがのため出場していません)。

全仏オープン準決勝でアルカラスに5セットで敗れたヤニク・シナーは、ライブレースで首位をキープしています。月曜日にPIF ATPランキングで初めて1位に躍り出たイタリアのシナーは、ライブレースで2位のズベレフに915ポイント差をつけています。

シナーはこれまでに2度の Nitto ATP ファイナルズ出場経験があり(2021年は補欠選手として出場)、今年もまた出場権を獲得する可能性が高まっています。昨年は地元ファンの前で決勝まで勝ち進み、素晴らしいプレーを披露しました。

現在、出場権獲得過圏内の8人のうち7人が、過去に Nitto ATP ファイナルズに出場した経験があります。7位のアレックス・デミノーだけが例外で、トリノの初出場を目指しています。

ライブレースでトップ8にランクインしているのは、シナー、ズベレフ、アルカラス、キャスパー・ルード、ダニル・メドベージェフ、ステファノス・チチパス、デミノー、アンドレイ・ルブレフです。

大会史上最多となる7度の優勝を誇るディフェンディングチャンピオンのノバク・ジョコビッチは、現在は出場権獲得圏外の位置にいます。セルビアのジョコビッチは10位で、2,220ポイントを獲得して8位につけているルブレフとは360ポイント差です。ジョコビッチは、右膝半月板損傷のため、パリの準々決勝を前に棄権しました。

もう1人の注目選手は、2017年の Nitto ATP ファイナルズ覇者グリゴール・ディミトロフです。復活を遂げたブルガリアのディミトロフは、2,075ポイントで9位につけています。.