アルカラスが年末ランキング1位争いの主導権を握る

カルロス・アルカラスが、ライバルのヤニク・シナーとの PIF ATP年末世界ランキング1位争いで、首位の座を守り続けています。
月曜日、シンシナティ・オープン決勝の前は、シナーには、ウィンブルドン決勝でアルカラスを下した勢いのまま勝利をつかみ、両者の差を縮めるチャンスがありました。しかし、シナーはこの注目の一戦で、体調不良のため第5ゲーム途中で棄権。アルカラスがシナーに対し1,890ポイントのリードを保ったまま全米オープンを迎えることになります。
プレーヤー | ポイント |
1) カルロス・アルカラス | 8,540 |
2) ヤニク・シナー | 6,650 |
3) アレクサンダー・ズベレフ | 4,080 |
4) ベン・シェルトン | 3,610 |
5) ノバク・ジョコビッチ | 3,380 |
6) テーラー・フリッツ | 3,065 |
7) ジャック・ドレーパー | 2,940 |
8) アレックス・デミノー | 2,745 |
しかし、アルカラスが首位に立ったままニューヨークを後にするという保証はありません。昨年の全米オープンでは、シナーが優勝し、アルカラスは2回戦敗退という結果でした。このときは、シナーはアルカラスより1,950ポイント多く獲得しています。
アルカラスは現在、フラッシング・メドウへ向けて好位置につけています。3年前にアルカラスはここでタイトルを手にし、史上最年少で PIF ATPランキング世界1位に輝きました。
22歳のアルカラスは、2022年以来2度目となる PIF ATP年末世界ランキング1位を狙っています。「ATPナンバー1クラブ」のメンバー29人のうち、年末世界ランキング1位を2度以上手にしているのはわずか10人です。
一方、全米オープンのディフェンディングチャンピオンのシナーは、大会開幕を前に早く体調を整えたいところでしょう。たとえアルカラスが決勝に進んだとしても、シナーが優勝すれば650ポイントを挽回することができます。アルカラスとシナーは、ともにすでに Nitto ATPファイナルズ出場権を獲得しています。
アルカラスとシナーを除く選手たちは、ライブレースで熱い戦いを繰り広げています。3 位のアレクサンダー・ズベレフ(4,080 ポイント)と 8 位のアレックス・デミノー(2,745 ポイント)の差はわずか 1,335 ポイントです。
4位のベン・シェルトン(3,610ポイント)と7位のジャック・ドレーパー(2,940ポイント)は、シーズン最終戦への初出場を目指しています。9位のロレンツォ・ムゼッティ(2,670ポイント)も、デミノーとの差はわずか75ポイントです。ムゼッティも初出場を狙います。
全米オープンの優勝者は2,000ポイントを獲得するため、この2週間でランキング争いは大きく動く可能性があります。ただ、 ひとつだけ確かなことは、ライブレースの主導権を握っているのはアルカラスだということです。