Nitto ATP Finals ダブルスの決勝は、全米オープン優勝ペアのラジーブ・ラム/ジョー・ソールズベリー組と、2019年大会優勝ペアのピエールユーグ・エルベール/ニコラ・マユ組の対戦となりました。

両チームはレッドグループのラウンドロビンでも対戦しており、そのときは、ラム/ソールズベリー組がエルベール/マユ組に6-7(7)、6-0、[13-11]で勝利しています。レッドグループで2位となったエルベール/マユ組は、準決勝(決勝トーナメント)に進出。準決勝の対戦も制し、Nitto ATP Finals で3度目の決勝進出を果たしました。

ダブルスで決勝を戦う4人のうち、3人は Nitto ATP Finals でファイナリストになった経験があります。ラムはレイベン・クラッセンとのペアで2016年大会の決勝に進出し、準優勝。エルベール/マユ組は、2018年大会の決勝でマイク・ブライアン/ジャック・ソック組に敗れ準優勝、2019年大会ではクラッセン/マイケル・ビーナス組を破り、タイトルを獲得しています。

そのなかで、ソールズベリーはイギリス人選手として初めてダブルスの決勝に進出した選手となりました。準決勝では世界ランキング1位のニコラ・メクティッチ/マテ・パビッチ組を4-6、7-6(3)、[10-4]で破り、ラムとともに決勝に駒を進めました。

この記録を知らされたソールズベリーは、「それは知らなかったです。特別なことですね。できればもっとたくさんの記録を残したいです」と話しています。

「でも、"決勝に進出したイギリス人" ではなく、優勝したいですね。もちろん、今は勝利を楽しんでいますが、また明日の試合に集中し、タイトルを獲得したいです」。

エルベール/マユ組が優勝すれば、初めて Nitto ATP Finals を2度制覇したフランス人ペアとなります。エルベール/マユ組は、今シーズン、全仏オープンの決勝でアレクサンダー・ブブリク/アンドレイ・ゴルベフ組を破りタイトルを獲得、ダブルスでグランドスラムを達成した史上8組目のペアとなりました。また、クイーンズクラブでは優勝、リヨンとパリ・マスターズでは準優勝と、好調のシーズンを過ごしてきています。

「彼は39歳なのに、まるでジュニアプレーヤーのような動きでした!」。準決勝のグラノリェルス/セバジョス戦でのマユのドロップショットでのプレーを振り返り、エルベールはベテランのパートナーについて冗談を言っています。

「(タイトルを獲得することは)本当に意味のあることです。これは ATP(ツアー)で最も大きなイベントです。すでにトロフィーを獲得するチャンスは得ました。決勝で負けるのと勝つのとでは大きな違いです。そして、個人的にもこのトロフィーをとても気に入っていているので、ぜひ、もう一度手にしたいと思っています」とエルベール。

両ペアの対戦成績は1勝1敗で互角。今週、パラ・アルピツアーでは、ラム/ソールズベリー組はまだ1度も敗れていません。いっぽうの2019年大会を制しているエルベール/マユ組も、準決勝で今大会最高のテニスを披露し、波に乗っています。勢いのある両ペアがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、Nitto ATP Finals のダブルスの決勝戦は面白くなりそうです。