ジョコビッチがシナーを破り優勝、記録更新となる7度目のNitto ATPファイナルズの栄冠に輝く

ノバク・ジョコビッチは、グループステージでホルガ・ルーネ、決勝トーナメントではカルロス・アルカラスとヤニク・シナーといったATPツアーで最も輝く3人の若手スターを破り、Nitto ATPファイナルズのタイトルを獲得しました。才能ある若手挑戦者の存在が、彼のモチベーションにどのような影響を与えているのかと尋ねられたジョコビッチの答えは、コート上でのパフォーマンスと同様、とても現実的でした。

「私と対戦するとき、私に勝つためには、最高のテニスが必要だと感じてほしいです。私は相手にはそのように感じさせたいです。疑いの余地はありません。なぜなら、それ(相手がプレッシャーを感じること)が、私が試合に臨む際にメンタル面での助けとなるからです」とジョコビッチ。

「大きな舞台で勝てば勝つほど、そのようなオーラが増していくのではないかと思います。それには確かに嬉しいことです。もちろん、それだけで試合に勝てるわけではありませんが、わずかなパーセンテージ、わずかな優位性を得られるかもしれませんね」。

ジョコビッチは、シナー、アルカラス、ルーネの3人を「このスポーツの未来を担う『次世代のビッグ3』」と称え、絶賛しています。けれども、現時点で Pepperstone ATPランキングのトップに君臨しているのはジョコビッチです。

「私は自分がやりたいと思う限り、ずっと続けていくつもりです。大舞台で彼らに勝てる限り私はプレーし続けます。まだ大きなタイトルを取り続けているのに、なぜやめる必要があるでしょうか? 彼らが私を圧倒し始めたら、おそらく少し休憩を考えるか、もしくはプロテニス界から永久に離れることを検討するでしょう」。

しかし、今年のような輝かしいシーズンの後でも(ジョコビッチは今年7つのタイトルを獲得、うち3つはグランドスラム)、ジョコビッチはまだ満足していません。月曜日には、彼は世界ランキング1位の通算在位が400週に達し、史上最多8回目の Pepperstone ATP年末ランキング1位の栄誉を手にします。全仏オープン以降のジョコビッチの戦績は35勝2敗です。

このような好調な状態をさらに向上させるにはどうしたらいいかと尋ねられた36歳は、躊躇なくハードルを上げました。

「そうですね、四大大会で4勝とオリンピックの金メダルは獲得できますね」と彼は微笑みながらコメントし、近づいているパリ・オリンピックについても示唆しました。「どうなるか見てみましょう。私は常に最高の野心と目標を持っています。来年も変わることはありません、それは確かです。私にはまだ意欲があります。私の身体はうまく機能してくれていますし、私の言うことをよく聞いてくれています。私の側には素晴らしいチームいます」。

「特にスポーツ界で最も大きな大会に対するモチベーションは、まだあります。それは私にプレーを続けさせる原動力となっています。結局のところ、人々は大きなトーナメントで活躍する姿を見ているのであって、何週間も何か月もかけて、毎日、毎週、自分のフォームを作り上げ、ピークに到達できるように努力している姿は見ていないですよね。私にとってのモチベーションとなる大会は、明らかにグランドスラムや Nitto ATPファイナルズ、そして来年はおそらくオリンピックです」。

「考え方は変わりません。私は進み続けます。来年も同じような素晴らしい成績を残せる年になるかどうかは分かりませんが、それに向けてフレッシュな気持ちとモチベーションを保ち続けたいです」。

ジョコビッチは来週はセルビア代表としてデビスカップ・ファイナルズでプレーする予定です。その後、彼は短いオフシーズンを過ごし、2024年を「ユナイテッドカップ」でスタートさせます。そして、11度目のタイトル獲得が期待されているメルボルンでの全豪オープンに出場します。