ジョコビッチがトリノの準決勝での勝利を振り返る

ノバク・ジョコビッチは、土曜日のイブニングセッションで、世界2位のカルロス・アルカラスを6-3、6-2で下し、Nitto ATPファイナルズの決勝進出を決めました。

「このような状況で今シーズン最大のライバルであるカルロスと戦えました。今年最高の試合のひとつだったと思います。私たちは壮絶な試合をしました。実際、今年戦った3試合はすべて、長時間にわたるマラソンマッチでした。私たちふたりも含めて、誰もが長い夜、激闘、長い試合になることを予想していたと思います」。

「私はステップアップすることができたと思います。最初のセットで4-3で彼のサービスをブレークし、試合終了まで実に完璧なプレーをしました。高いレベルで素晴らしいプレーをし、彼のサービスゲームで大きなプレッシャーをかけました。良いサーブが必要な場面でしっかり良いサーブを打てました」。

シンシナティの決勝ではジョコビッチはアルカラスを破るのに3時間49分を要しました。しかし、今日はジョコビッチが「今年最高の試合のひとつ」と称するプレーをしたことで、パラ・アルピツアーでは苦戦を強いられることはありませんでした。

「グループステージでの3試合を振り返ってみると、ベストのプレーができていたとは言えません。でも今夜、私にとって最高のタイミングでベストに近いプレーができました」 とジョコビッチはコメントしています。

また、アルカラスとラファエル・ナダルとの共通点についての質問に対し、ジョコビッチは次のように話しています。

「ふたりは違う選手です。素晴らしいプレーやコート上の激しさという点では、似ている部分もあるかもしれません。でも、彼はラファとはまったく違う選手です。彼は私がこれまで対戦してきた選手の中で、最も完成された選手のうちのひとりです。彼の年齢でこの数年の間コンスタントにいいプレーができているのはすごいことだと思います。史上最年少の世界1位です 」。

「彼はすでに輝かしいキャリアを積んでいるし、これから先、彼が成功に満ちたすばらしい成績を残すことは明らかだと思います。彼はまだとても若いです。でも、彼は私の能力を最大限に引き出してくれます。彼は、私に可能な限りの最高の試合を用意してくれるんです」。

日曜日、ジョコビッチは同じようにヤニク・シナーに対してもリベンジを果たそうとしています。ジョコビッチは、7個目のトロフィーを獲得することで、ロジャー・フェデラーとの大会史上最多優勝のタイ記録を更新することができます。

「世界1位として1年を終えることができました。すべての目標を達成し、多くの記録を塗り替え、このスポーツの歴史に名を刻むことができました。今シーズンはとてもエキサイティングでした。でも、あと1試合あります。願わくば、もう1勝してシーズンを締めくくりたいですね」とジョコビッチは話しています。